【プロハンス】
重要な基本的注意(定期検査の実施など)の内容は?
(1) ショック、アナフィラキシー等の重篤な副作用が発現することがあるので、本剤の投与にあたっては、ショック、アナフィラキシー等の発現に備え、救急処置の準備を行ってください。また、類薬において投与開始より1時間~数日後にも遅発性副作用(発熱、発疹、悪心、血圧低下、呼吸困難等)があらわれるとの報告があるので、投与後も患者の状態を十分に観察してください。患者に対して、上記の症状があらわれた場合には速やかに主治医等に連絡するよう指導するなど適切な対応をとってください。
(2) 本剤の投与にあたっては、気管支喘息等のアレルギー体質について十分な問診を行ってください。
(3) 腎障害のある患者又は腎機能が低下しているおそれのある患者に本剤を投与する場合には、患者の腎機能を十分に評価した上で慎重に投与してください。
(4) 長期透析が行われている終末期腎障害、eGFR(estimated glomerular filtration rate:推算糸球体ろ過値)が30mL/min/1.73㎡未満の慢性腎障害、急性腎障害の患者では、ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されているので、本剤の投与を避け、他の検査法で代替することが望ましい。
(5) 通常、コントラストは本剤投与直後から約45分後まで持続します。追加投与によってコントラストの向上が得られるとは限らないので、コントラストが持続している場合は漫然と追加投与しないでください(転移性脳腫瘍が疑われる患者を除く)。
転移性脳腫瘍が疑われる患者への追加投与は、初回投与の結果をみた上で判断してください。
【引用】
・プロハンス静注5mL・静注10mL・静注15mL・静注20mL・静注シリンジ13mL・静注シリンジ17mL 添付文書 2017年11月改訂(第18版) 【使用上の注意】 2.重要な基本的注意
【関連情報】
特にありません。
【作成年月】
2018年1月