• No : 3312
  • 公開日時 : 2019/01/21 00:00
  • 更新日時 : 2020/04/20 14:23
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【レンビマ・肝細胞癌】 肝細胞癌と甲状腺癌では有害事象の発現に違いはありますか?

【レンビマ・肝細胞癌】 

 

肝細胞癌と甲状腺癌では有害事象の発現に違いはありますか?

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回答

甲状腺癌患者様と比較して、肝細胞癌患者様で発現率が高い有害事象は、以下のとおりです。いずれも原疾患に起因すると考えられる事象でした。
 
甲状腺癌患者と比較して肝細胞癌患者で発現率が5%以上高かった全Grade の有害事象は、血小板数減少(肝細胞癌:87例(18.3%)、甲状腺癌:17例(6.5%)、以下、同順)、甲状腺機能低下症(80例(16.8%)、14例(5.4%))、血中ビリルビン増加(72 例(15.1%)、8 例(3.1%))、腹水(69例(14.5%)、1例(0.4%))、AST 増加(65例(13.7%)、18例(6.9%))、好中球数減少(41例(8.6%)、3例(1.1%))、腹部膨満(39例(8.2%)、7例(2.7%))、肝性脳症(38例(8.0%)、0 例)及びγ-GTP増加(37例(7.8%)、5例(1.9%))でした。
同様に、肝細胞癌患者で発現率が5%以上高かったGrade3以上の有害事象は、血中ビリルビン増加(31例(6.5%)、1例(0.4%))及び血小板数減少(26例(5.5%)、1例(0.4%))でした。肝細胞癌患者で発現率が2%以上高かった重篤な有害事象は、肝性脳症(21例(4.4%)、0例)、肝不全(14例(2.9%)、1例(0.4%))及び腹水(12例(2.5%)、0 例)でした。
 
 
【引用】
1) 【肝細胞癌】適正にご使用いただくためのガイドブック Ⅳ Q&A 11 p74 (LEN1087CSG)
 
【更新年月】
2020年3月