• No : 327
  • 公開日時 : 2018/06/15 00:00
  • 更新日時 : 2018/07/17 16:43
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【ノルモナール】 慎重投与とその設定理由は?

【ノルモナール】 

慎重投与とその設定理由は?

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回答

慎重投与(次の患者には慎重に投与してください)

(1)進行した肝硬変症のある患者

〔肝性昏睡を誘発することがあります。〕


(2)心疾患のある高齢者、重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者

〔急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがあります。〕


(3)重篤な腎障害のある患者

〔低ナトリウム血症、低クロール血症を誘発するなど電解質バランスを乱すことがあります。〕


(4)肝疾患・肝機能障害のある患者

〔類似化合物であるチアジドは肝機能を悪化させることがあります。〕


(5)本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者

〔痛風や糖尿病を悪化させることがあります。〕


(6)下痢、嘔吐のある患者

〔下痢、嘔吐による電解質失調を悪化させ低ナトリウム血症、低カリウム血症、低クロール血症を誘発するおそれがあります。〕


(7)高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある患者

〔高カルシウム血症を誘発し、筋肉障害を誘発するおそれがあります。〕


(8)ジギタリス製剤の投与を受けている患者〔ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがあります。血清カリウム値に十分注意してください。〕


(9)糖質副腎皮質ホルモン又はACTHの投与を受けている患者

〔低カリウム血症を起こすおそれがあります。〕


(10)減塩療法を受けている患者

〔電解質バランスを乱しやすい。〕


(11)高齢者〔「
高齢者への投与に関する注意事項は?」の項参照〕


(12)乳児

〔乳児は電解質失調を起こすおそれがあります。〕


(13)交感神経切除後の患者

〔本剤の降圧作用が増強されます。〕


(3)~(12)の項は副作用の項の「
重大な副作用の種類と症状は?」及び「副作用の発現状況は?」参照


【引用】

・ノルモナール錠15mg 添付文書 2017年4月改訂(第7版) 【使用上の注意】 1.慎重投与


【関連情報】
特にありません。


 
【作成年月】
2017年12月