電子添文には、妊婦、産婦、授乳婦への投与に関する以下の記載があります。
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
妊娠末期の女性には大量投与しないこと。類薬(メナジオン)で大量投与により、まれに新生児に高ビリルビン血症があらわれることがある。(引用1)
9.6授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(引用2)
【関連情報】
インタビューフォームには、妊婦への投与に関する以下の記載があります。(引用3)
■特定の背景を有する患者に関する注意
妊婦
(解説)
大量投与により、まれに新生児に高ビリルビン血症があらわれることがある。
また、乳汁への移行性に関する以下の記載があります。(引用4)
■分布
乳汁への移行性
本剤を服用していない妊婦(n=10)における母乳中ビタミンK1濃度は、1.2ng/mL(測定レンジ:0.70~1.78ng/mL)であった。一方、本剤(20mg/日)を経口投与した妊婦(n=11)では、3.31ng/mL(測定レンジ:n.d.~6.39ng/mL)であったことより、ビタミンK1は母乳中へ移行することが示された。(引用5)
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【引用】
1)ケーワン錠5mg電子添文 2023年4月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.5妊婦
2)ケーワン錠5mg電子添文 2023年4月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6授乳婦
3)ケーワン錠5mgインタビューフォーム 2023年4月改訂(第10版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (5)妊婦
4)ケーワン錠5mgインタビューフォーム 2023年4月改訂(第10版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (3)乳汁への移行性
5)本原邦彦ら:周産期医学,1989;19(9):1285?1289 [KTZ-0667](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2024年2月