• No : 1863
  • 公開日時 : 2017/10/25 00:00
  • 更新日時 : 2020/02/12 18:07
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【タンボコール・注射】 慎重投与について教えてください。

【タンボコール・注射】 

慎重投与について教えてください。
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回答

慎重投与(次の患者には慎重に投与してください)

 (1)基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者

  〔本剤は陰性変力作用を有し、心機能を悪化させることがあります。〕

 (2)高齢者

  〔高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、副作用が発現するおそれがあるので、必ず血圧及び心電図の連続監視を行い、少量(例えば0.05mL/kg;フレカイニド酢酸塩として0.5mg/kg)を投与するなど投与量に注意し、慎重に観察しながら投与してください。また、血圧低下、洞停止、胸部不快・圧迫感、QRS幅の増大、心室頻拍、PQの延長、房室ブロック、徐脈、動悸等の異常所見が認められた場合には、直ちに投与を中止してください。〕

 (3)刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者

  〔本剤は房室伝導、洞房伝導等を抑制する作用を有し、刺激伝導を更に悪化させることがあります。〕

 (4)著明な洞性徐脈のある患者

  〔本剤は洞結節機能を抑制することがあります。〕

 (5)うっ血性心不全の既往歴のある患者

  〔本剤は陰性変力作用を有し、心機能を悪化させることがあります。〕

 (6)重篤な肝機能障害のある患者

  〔本剤は肝臓で代謝されるため、このような患者では過量投与になるおそれがあります。〕

 (7)重篤な腎機能障害のある患者

  〔本剤は腎臓から排泄されるため、このような患者では過量投与になるおそれがあります。〕

 (8)血清カリウムの低下のある患者

  〔このような患者では催不整脈作用が生じやすく、高度の不整脈に発展するおそれがあります。〕

 (9)遺伝性果糖不耐症の患者
  〔本剤の添加剤D ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがあります 。〕
 
【引用】
・タンボコール静注50mg 添付文書 2019年3月改訂(第15版) 【使用上の注意】 1.慎重投与
 
 
【更新年月】
2020年1月