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  • 公開日時 : 2017/10/19 00:00
  • 更新日時 : 2019/04/26 18:12
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【ワーファリン】 Ⅷ‐26.[リンコマイシン系抗生物質]との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐26.[リンコマイシン系抗生物質]との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 611 主としてグラム陽性菌に作用するもの〕


 

[相互作用の内容]

本剤の作用を増強したとの報告がある。

 


 
 

[併用時の注意]

併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意し、必要に応じて本剤の用量調節を行うこと。

 

[相互作用の機序]

不明。

 

[相互作用の事例]

<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用増強】

47才女性。ワルファリン5mg/日を投与中の症例が、抜歯のため入院した。入院1日目、ワルファリンを中止してヘパリン投与を開始した。3日目、感染予防にクリンダマイシン600mgの前処置静注を行い、全身麻酔下で18本の抜歯を行った。術後経過は順調で、9日目にワルファリンを再開して退院となった。入院15日目、下顎前部の膿瘍にてクリンダマイシン300mgをただちに投与され、以降300mg1日4回の投与を受けた。入院16日目、クリンダマイシンを600mg服用した1時間後に再受診し、膿瘍の切開、排膿を行ってイブプロフェン600mgを処方された。17日目、切開部位付近から出血を来たし、縫合して粉末トロンビンで患部を処置した後、血液科受診となった。INRは3.5であった。18日目、縫合が外され再出血しており、再縫合して粉末トロンビンとシアノアクリレート(患部保護剤)で処置した。20日目、口腔出血を病院で治療することとなり検査を行った。ヘマトクリットは18%、INRは13で、ビタミンK投与と輸血を行い、出血はコントロールし得た。(海外)

 

<症例報告事例>2)【ワルファリンの作用増強】

クリンダマイシンによりワルファリンの抗凝固作用が著しく増強され、ビタミンK静注とワルファリン減量で対処したとの症例報告がある。出血は認めなかった。

<2005年3月の日本薬学会第125年会の学会抄録>

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)Aldous JA et al.: Spec. Care Dentist.,     21,    109(2001)    WF-2068

2)高橋 佳子ら:日本薬学会第125年会 講演要旨集,        194(2005)    WF-2142 

【図表あり】