• No : 1661
  • 公開日時 : 2017/10/19 00:00
  • 更新日時 : 2019/04/26 18:15
  • 印刷

【ワーファリン】 Ⅷ‐26.[アミノグリコシド系抗生物質]との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐26.[アミノグリコシド系抗生物質]との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
カテゴリー : 

回答

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 612 主としてグラム陰性菌に作用するもの、613 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの〕


 

[相互作用の内容]

本剤の作用を増強する可能性がある。(Ⅷ-26「セフェム系抗生物質」の項参照)


 

[併用時の注意]

相互作用の発生頻度はそれほど多くはないと思われる。

しかし、併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。(Ⅷ-26「セフェム系抗生物質」の項参照)

 

[相互作用の機序]1,2)

ビタミンK産生腸内細菌を抑制してビタミンK産生を抑制する。

腸管からのビタミンK吸収を阻害する。

 

[相互作用の事例]

<症例報告事例>3)【ネオマイシン(フラジオマイシン:本邦では外用のみ)によるワルファリンの作用増強】

心血管系の疾患でワルファリンを4週以上投与中で、投与量が安定している26例の内10例にネオマイシン2g/日を3週間投与した。6例で平均5.6秒のプロトロンビン時間延長を示した。プロトロンビン時間は10例の平均値ではネオマイシン投与前の22.7秒から24.2秒への有意な延長を来した。(海外)

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)USP-DI,22nd ed.,Vol.Ⅰ,        265(2002)    WF-1157

2)Stockley IH: Drug Interactions 5th ed.

(Blackwell Scientific Publications, Oxford),        214(1999)    WF-1419

3)Udall JA: Clin. Med.,     77,    20(1970)    WF-1331

【図表あり】