• No : 1648
  • 公開日時 : 2017/10/18 00:00
  • 更新日時 : 2019/04/25 17:54
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【ワーファリン】 Ⅷ‐9.[α遮断剤]血圧降下剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐9.[α遮断剤]血圧降下剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 214 血圧降下剤〕

 

[相互作用の内容]

本剤との相互作用はないと思われる。

 

[併用時の注意]

特別警戒する必要はないと思われる。

 

[相互作用の事例]

<臨床研究報告>1)【テラゾシン、相互作用なし】

安定したワルファリン療法施行中にテラゾシンの併用を行った患者の内、併用開始1~30日以内にINRを測定した症例26例を抽出した。併用開始1~14日後にINRを測定した患者は9例であった。これら患者の併用開始前のINRからの変化量は0.07であった。併用開始15~30日後にINRを測定した症例は17例であった。これら患者のINRの併用開始前値からの変化量は0.01であった。併用開始から30日以内のINRの併用開始前値からの変化量は0.02であった(26例)。INRが治療域より0.2以上高くなった症例は1例であった。(海外)

 

<基礎研究報告>2)【ワルファリンによるウラピジルの血漿蛋白結合置換】

52μMのヒト血清アルブミンに、ウラピジルのヒト血清アルブミン結合部位を満たすのに十分な90μMのウラピジルを添加した。そこにワルファリン3.75~120μMを添加したところ、ウラピジルのアルブミン結合は、ワルファリンの濃度依存的に低下した。ワルファリンのアルブミン結合は、濃度依存的に上昇した。アルブミンに結合しているウラピジルとワルファリンの和は、検討したワルファリン濃度域において、ほぼ一定であった。ウラピジルのアルブミン結合が、ワルファリンにより置換された。

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)Beckey NP et al.: Pharmacotherapy,    20,    1055(2000)    WF-1715

2)Storck J et al.: Int. J. Clin. Pharmacol. Ther. Toxicol.,    29,    204(1991)    WF-1765 

【図表あり】