[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 213 利尿剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を減弱したとの報告がある。
[併用時の注意]
臨床上問題にならない程度と思われるが、併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]
利尿剤により血液量が減少し、血液凝固因子の濃度が上昇することが原因と考えられている。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【スピロノラクトンによるワルファリンの作用減弱】
健康成人男子9名にスピロノラクトン50mgを1日4回経口投与し、第8日にワルファリン(ラセミ体)1.5mg/kgを単回投与して、ワルファリン単独投与時と比較した。プロトロンビン時間-時間曲線下面積はスピロノラクトン併用により有意に縮小した。ワルファリンのAUCはスピロノラクトン併用により5例で増大、3例では減少、1例は不変で、平均でみると有意な変化はなかった。ヘマトクリット値はスピロノラクトン併用により有意に上昇した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)O’Reilly RA: Clin. Pharmacol. Ther., 27, 198(1980) WF-0875