[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 212 不整脈用剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。【プロパフェノンの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意し、必要に応じて本剤の用量調節を行うこと。
[相互作用の機序]1)
プロパフェノンが本剤の肝での代謝を阻害する可能性がある。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【ワルファリンの作用増強】
健康成人男子8名に、まずプロパフェノン675mg/日を8日間単独投与、次いでワルファリン5mg/日を7日間単独投与、最後にプロパフェノン675mg/日とワルファリン5mg/日を7日間併用で投与した。各投与期の最終日の比較で、定常状態ワルファリン血漿中濃度は、ワルファリン単独時の0.98μg/mLからプロパフェノン併用時には1.36μg/mLへと有意に上昇し、プロトロンビン時間も有意に延長した。プロトロンビン時間は、試験開始時およびプロパフェノン単独投与最終日には全員が14秒未満であったが、ワルファリン単独投与最終日には4名で17秒を超え、プロパフェノンとワルファリンの併用投与最終日には5名で18秒を超えた。ワルファリン単独投与時と、プロパフェノンとワルファリンの併用投与時を比較すると、プロトロンビン時間が18秒を超えた5名では、プロパフェノン併用によりプロトロンビン時間が4秒以上延長したが、他の3名では変動は小さかった。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Kates RE et al.: Clin. Pharmacol. Ther., 42, 305(1987) WF-0489