• No : 1637
  • 公開日時 : 2017/10/18 00:00
  • 更新日時 : 2019/04/25 17:58
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【ワーファリン】 Ⅷ‐7.[プロパフェノン塩酸塩]不整脈用剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐7.[プロパフェノン塩酸塩]不整脈用剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 212 不整脈用剤〕

 

[相互作用の内容]

本剤の作用を増強する可能性がある。【プロパフェノンの添付文書に併用注意の記載がある】

 

[併用時の注意]

併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意し、必要に応じて本剤の用量調節を行うこと。

 

[相互作用の機序]1)

プロパフェノンが本剤の肝での代謝を阻害する可能性がある。

 

[相互作用の事例]

<臨床研究報告>1)【ワルファリンの作用増強】

健康成人男子8名に、まずプロパフェノン675mg/日を8日間単独投与、次いでワルファリン5mg/日を7日間単独投与、最後にプロパフェノン675mg/日とワルファリン5mg/日を7日間併用で投与した。各投与期の最終日の比較で、定常状態ワルファリン血漿中濃度は、ワルファリン単独時の0.98μg/mLからプロパフェノン併用時には1.36μg/mLへと有意に上昇し、プロトロンビン時間も有意に延長した。プロトロンビン時間は、試験開始時およびプロパフェノン単独投与最終日には全員が14秒未満であったが、ワルファリン単独投与最終日には4名で17秒を超え、プロパフェノンとワルファリンの併用投与最終日には5名で18秒を超えた。ワルファリン単独投与時と、プロパフェノンとワルファリンの併用投与時を比較すると、プロトロンビン時間が18秒を超えた5名では、プロパフェノン併用によりプロトロンビン時間が4秒以上延長したが、他の3名では変動は小さかった。(海外)


 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)Kates RE et al.: Clin. Pharmacol. Ther.,    42,    305(1987)    WF-0489

【図表あり】