[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 114 解熱鎮痛消炎剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。【ザルトプロフェンの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
ザルトプロフェンによる消化管出血を助長する可能性にも留意すること。
[相互作用の機序]
ザルトプロフェンの副作用である消化管潰瘍・出血による出血傾向を助長する。
ザルトプロフェンが本剤を血漿蛋白から遊離させる。(ザルトプロフェンのヒトにおける血漿蛋白結合率は98%である。)
[相互作用の事例]
<基礎研究報告>1)【ワルファリンの作用増強】
(1)In vitroにおいて、ザルトプロフェンの蛋白結合率は99%以上であった。ワルファリンを添加してもザルトプロフェンの蛋白結合率には有意な変化はなかった。また、ワルファリンの蛋白結合率はザルトプロフェンの添加による有意な変化は示さなかった。
(2)ワルファリン1mg/kgを経口投与したラットの実験において、ザルトプロフェンは80mg/kg、160 mg/kgの用量でプロトロンビン時間を有意に延長した。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)佐野 広ら: 薬理と治療, 23, 1477(1995) WF-1208