[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 114 解熱鎮痛消炎剤〕
[相互作用の内容]
出血傾向が増強する可能性がある。【メロキシカムの添付文書に併用注意の記載がある】
但しコントロールされた臨床研究では否定的である。
[併用時の注意]
併用する時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
メロキシカムによる消化管出血を助長する可能性にも留意すること。
[相互作用の機序]
メロキシカムが本剤の肝薬物代謝酵素(CYP2C9)を阻害する。
メロキシカムの血小板凝集抑制作用による。
メロキシカムの副作用である消化管潰瘍・出血による出血傾向を助長する。
メロキシカムが本剤を血漿蛋白から遊離させる。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【相互作用なし】
健康成人男子13名に対しINRが1.2~1.8となるようにワルファリンを連続投与した。第18日~第24日、メロキシカム15mg/日を併用した。INR平均値は第17日(ワルファリン単独期)1.20、第24日(メロキシカム併用期)1.27で、有意差はなかった。また、第17日と第24日のS-ワルファリン、R-ワルファリンの最高血漿中濃度、AUC0-24は、生物学的に同等と考えられた。In vitroでメロキシカムはワルファリン(ラセミ体)の血漿蛋白結合率に影響しなかった。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Turck D et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol., 51, 421(1997) WF-1730