[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 114 解熱鎮痛消炎剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。【スリンダクの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
スリンダクによる消化管出血を助長する可能性にも留意すること。
併用はできるだけ避けた方がよいと思われる。
[相互作用の機序]1)
スリンダクの血小板凝集抑制作用による。
スリンダクの副作用である消化管潰瘍・出血による出血傾向を助長する。
スリンダクが本剤を血漿蛋白から遊離させる。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>2)【ワルファリンの作用増強】
72才男性。大動脈弁置換術後、ワルファリン5mgと10mgをそれぞれ交替で隔日に服用し、プロトロンビン時間は18~21秒に維持されていた。強直性脊椎炎の関節炎症状でスリンダク400mg/日の投与を開始した。この時点でプロトロンビン時間は20.3秒であった。3週後、プロトロンビン時間は26秒に延長し、ワルファリンを減量した。プロトロンビン時間は一時30秒を超えたが、ワルファリンを4.25mg/日に減量して24秒に短縮した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)USP-DI,22nd ed.,Vol.Ⅰ, 265(2002) WF-1157
2)Carter SA et al.: Lancet, 8144, 698(1979) WF-0848