• No : 15687
  • 公開日時 : 2020/04/15 11:20
  • 更新日時 : 2020/07/22 18:58
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【レンビマ・肝細胞癌】 副作用として報告されている腎障害及び蛋白尿の対策について教えてください。

【レンビマ・肝細胞癌】 
 
副作用として報告されている腎障害及び蛋白尿の対策について教えてください。
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回答

本剤の投与期間中は定期的に尿蛋白を観察してください。異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。また、必要に応じて、専門医へご相談ください。
 
対策
●投与前に尿蛋白が1+以下であることを確認してください。2+である場合は、定量検査にて1.0g/日以下であることを確認してください。
●定期的に尿蛋白の検査を行い、尿試験紙で尿蛋白3+以上が確認された場合は蛋白/クレアチニン比(P/C)スポットテスト*又は24時間蓄尿を行い、蛋白尿を評価してください。
*随時尿を用いた蛋白/クレアチニン比(P/C)スポットテストの結果は、24時間蓄尿の結果と強く相関することが分かっています。P/Cスポットテストは1日の尿蛋白排出量の推定に用いられます。
●Grade3(3.5g/日以上)の蛋白尿が発現した場合は休薬し、蛋白尿がGrade2以下に回復したことを確認し、同量又は1段階減量してから再開してください。
●腎障害関連事象が認められた場合は症状に応じて、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。
また、必要に応じて、専門医へご相談ください。
●国際共同第III相試験における腎障害(蛋白尿を除く)の休薬・減量・中止の基準は下記でした。
• 忍容できるGrade2が認められた場合は、投与を継続
• 忍容できないGrade2*又はGrade3が認められた場合は、軽快後に1段階減量して再開
• Grade4が認められた場合は、治療を中止
*Grade3には該当しないが、医師・患者が減量・休薬を必要と判断した場合
 
 
 
【引用】
1) 【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブックII.注意いただきたい副作用とその対策 p27-29 (LEN1087CSG)
 
【更新年月】
2020年3月