定期的に血液学的検査を行うなど、患者様の状態を十分に観察し、感染症、出血傾向等の発現に留意してください。異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。(引用1)
CTCAE v4.0のGrade分類
● 投与前に血小板数が7.5×104/μL以上であることを必ず確認してください(国際共同第III相試験の選択基準)。国際共同第II相試験において、血小板数が5.0×104/μLから7.5×104/μLの被験者に本剤を投与した際、全例でGrade3の血小板減少が早期に認められています。
● Grade4の血小板数減少が認められた場合
本剤を休薬し、血小板数が7.5×104/μL以上に回復したことを確認してから、1段階減量して投与を再開してください。
● Grade3の血小板数減少が認められた場合
本剤を休薬し、血小板数が7.5×104/μL以上に回復したことを確認し、初回の場合は本剤を同量にて投与を再開してください。2度目のGrade3が認められた場合、血小板数が7.5×104/μL以上に回復したことを確認し、1段階減量して投与を再開してください。
● 血小板数減少は多くの場合、休薬後1週間から2週間で軽快することが認められています。休薬後、できる限り1週間後に検査値を確認し、投与の再開を検討してください。(引用1)
症例概要
レンバチニブ投与後2週間でGrade3の血小板数減少が確認され、レンバチニブを休薬した。1週間後に血小板数の回復が認められたため、レンバチニブを同量再開するも、再度Grade3が発現した。休薬後6日で回復したことから、4mgに減量してレンバチニブを再開した。(引用1)
レンバチニブ投与開始後、血小板数が徐々に減少し、Grade3の血小板減少症が認められ、レンバチニブを休薬した。Grade2まで回復したためレンバチニブを同量にて再開し、血小板数の管理は可能であった。その後、忍容できないGrade2の体重減少により、レンバチニブを4mgに減量して投与を継続しながら副作用の管理を行った。(引用1)
【引用】
1) 【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p37-40 (LEN1087CSG)
2) 【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブックV.参考p80(LEN1087CSG)
【更新年月】
2020年3月
【図表あり】