セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)の抽出成分に抗うつ作用があることが知られており、海外では医薬品として承認されている国もある。また、本邦を含む多くの国々で健康食品として販売されている。
一方で、セイヨウオトギリソウは肝薬物代謝酵素を誘導する1)ことが知られており、ワルファリンの効果を減弱したとの報告がある2,3)。
よって、ワルファリンとセイヨウオトギリソウを併用する時1)には、ワルファリンの作用が減弱される可能性があるので、血液凝固能の変動に十分注意すること。
なお、主な参考資料には、ワルファリンとセイヨウオトギリソウの相互作用は以下のように記載されている。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Ernst E: Lancet, 354, 2014(1999) TEO-0777
2)Yue Q-Y: Lancet, 355, 576(2000) WF-1345
3)Jiang X et al.: Br. J. Clin. Pharmacol., 57, 592(2004) WF-1693