電子添文及びインタビューフォームには、禁忌及び特定の背景を有する患者について以下の記載があります。
■禁忌
(1)ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者[8.1参照]注(引用1、2)
(2)重篤な甲状腺疾患のある患者[甲状腺内のヨード濃度が高くなり、甲状腺機能を変化させ症状を悪化させるおそれがある。][9.1.14参照]注(引用3、4)
■特定の背景を有する患者に関する注意(引用5、6)
(1)合併症・既往歴等のある患者(引用7)
1)一般状態の極度に悪い患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
2)気管支喘息のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発現頻度が高いとの報告がある。
3)重篤な心障害のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血行動態を悪化させ、心機能を悪化させることがある。
4)マクログロブリン血症のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬で血液のゲル状変化をきたし死亡したとの報告がある。
5)多発性骨髄腫のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬で尿蛋白と結合し、尿細管を閉塞させたとの報告がある。[8.6、11.1.11参照]注
6)テタニーのある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウム低下により、症状が悪化するおそれがある。
7)褐色細胞腫のある患者及びその疑いのある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむを得ず検査を実施する場合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。
8)本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じん麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
[1.1、8.1、11.1.1-11.1.3参照]注
9)薬物過敏症の既往歴のある患者
[1.1、8.1、11.1.1-11.1.3参照]注
10)脱水症状のある患者
脱水症状を悪化させるおそれがある。
11)高血圧症の患者
血行動態を悪化させることがある。
12)動脈硬化のある患者
血行動態を悪化させることがある。
13)糖尿病の患者
腎機能を悪化させることがある。
14)甲状腺疾患のある患者(重篤な甲状腺疾患のある患者を除く)
甲状腺内のヨード濃度が高くなり、甲状腺機能を変化させ症状を悪化させるおそれがある。[2.2参照]注
15)急性膵炎の患者
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。症状が悪化するおそれがある。[8.6、14.1.2、14.3参照]注
16)重症筋無力症の患者
心肺停止等の報告があり、症状を悪化させるおそれがある。
17)中枢神経系障害のある患者
脳血管障害、痙攣等を起こすおそれがある。
(2)腎機能障害患者(引用8)
1)重篤な腎障害のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。造影剤の主要排泄経路は腎臓であり、排泄遅延と腎機能を悪化させることがある。[8.6、9.8、11.1.11、16.6.1参照]注
2)腎機能が低下している患者
腎機能が悪化するおそれがある。[8.6、9.8、11.1.11、16.6.1参照]注
(3)肝機能障害患者(引用9)
1)重篤な肝障害のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。[11.1.7参照]注
2)肝機能が低下している患者
肝機能が悪化するおそれがある。[11.1.7参照]注
(4)妊婦(引用10)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
(5)授乳婦(引用11)
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物(ラット、静脈内投与)で乳汁中への移行が報告されている。
(6)小児等(引用12)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(7)高齢者(引用13)
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。[8.6、9.2.1、9.2.2参照]注
注:文中の番号は電子添文の各項目を示しています。
【引用】
1)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL電子添文 2022年7月改訂(第2版) 2.禁忌 2.1
2)イオメロン300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mL電子添文 2022年7月改訂(第2版) 2.禁忌 2.1
3)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL電子添文 2022年7月改訂(第2版) 2.禁忌 2.2
4)イオメロン300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mL電子添文 2022年7月改訂(第2版) 2.禁忌 2.2
5)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL電子添文 2022年7月改訂(第2版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意
6)イオメロン300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mL電子添文 2022年7月改訂(第2版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意
7)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (1)合併症・既往歴等のある患者
8)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (2)腎機能障害患者
9)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (3)肝機能障害患者
10)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (5)妊婦
11)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (6)授乳婦
12)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (7)小児等
13)イオメロン300注20mL・300注50mL・300注100mL・350注20mL・350注50mL・350注100mL・400注50mL・400注100mL・300注シリンジ50mL・300注シリンジ75mL・300注シリンジ100mL・350注シリンジ50mL・350注シリンジ75mL・350注シリンジ100mL・350注シリンジ135mLインタビューフォーム 2022年7月改訂(第15版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (8)高齢者
【更新年月】
2023年5月