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  • No : 3365
  • 公開日時 : 2019/01/22 00:00
  • 更新日時 : 2019/03/22 11:56
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【レンビマ・肝細胞癌】 レンビマ投与中の手足症候群について教えてください。

【レンビマ・肝細胞癌】 

レンビマ投与中の手足症候群について教えてください。

カテゴリー : 

回答

・まとめ

・発現状況

・発現時期

・対策

・予防方法の指導

・症状及び治療法

・症例概要

 

まとめ

● 観察を十分に行い、異常が認められた場合には、症状に応じて、対症療法、本剤の減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。

● 手足症候群は日本人において特に高頻度で報告されています。国際共同第III相試験では、手足症候群による本剤の投与中止は認められませんでしたが、8/81例(9.9%)で本剤の休薬もしくは減量が報告されています。

● 手足症候群の発症及び重症化を避けるために、本剤投与前に適切な予防処置を行ってください(予防方法については予防方法の指導を参照)。

 手や足の刺激を受けやすい部分に生じやすいことが知られています。物理的刺激等が生じやすい部分を確認し、長時間又は反復して同じ部分に刺激がかからないように患者に指導してください。(引用1)

 

※減量、休薬又は中止基準については、「 【レンビマ・肝細胞癌】副作用発現時の休薬、減量及び中止基準について教えてください。 」をご参照ください。

 

発現状況

国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)における手足症候群関連の副作用の発現状況は下表のとおりです。全体集団と比較して日本人集団で高頻度に発現しました。(引用1)

(KW:手掌、足底発赤知覚不全症候群、皮膚反応、手掌紅斑、紅斑性皮疹)

 

CTCAE v4.0のGrade分類

 

 

発現時期

国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)のレンバチニブ投与群における手足症候群事象の初発までの期間[中央値(最小値,最大値)]は全体で35.0(1日,420日)、日本人では26.5日(3日,320日)でした。(引用1)

 

対策

●本剤投与開始前又は投与開始日に予防処置を行ってください。

• 保湿を目的とし、尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、ビタミンA含有軟膏等で予防処置を検討する

• 治療前に爪の手入れ、角質肥厚部を処置する(引用1)

 

予防方法の指導

●物理的刺激を避ける

• 締めつけの強い靴下や足に合わない靴等は避ける

• 雑巾しぼりのような、手に摩擦がかかることは控える

• 洗剤類が直接肌に触れないよう、炊事等、水仕事の際にはゴム手袋等を使用する

●熱刺激を避ける

• 熱い風呂や熱いシャワーを控える

●皮膚を保護する

• 手足には、保湿剤を使用する

• 靴下は木綿の厚手のもの、靴は中敷きが柔らかく足に合ったものを選ぶ

●二次感染を予防する

• 手足を清潔に保つよう、心がける

●直射日光を避ける

• 外出時には、日傘や帽子、手袋を使用する

• 肌が露出する場合は、日焼け止めを使用する(引用1)
                        厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル「手足症候群」

 

 

症状及び治療法

●好発部位と初期症状

• 手足症候群は、手や足で繰り返し物理的刺激が加わる場所に好発します。

• 初期症状として、手足の感覚の異常や発赤がみられます。症状は通常、左右両側に現れます。

• 特に、キナーゼ阻害薬では、初期症状として限局性の紅斑が認められ、通常、疼痛を伴います。

• 手掌や足底にしびれ、皮膚知覚過敏、ヒリヒリ・チクチクといった感覚異常、無痛性腫脹、無痛性紅斑、色素沈着が初発症状としてみられます。

• 進行すると、疼痛を伴う浮腫・腫脹・発赤、過角化による皮膚の肥厚、水疱、亀裂、潰瘍、びらん、落屑等が生じ、歩行困難や把握困難等の機能障害が生じます。(引用1)

 

●治療法

• 保湿を目的とした尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、ビタミンA含有軟膏、白色ワセリン等の外用剤を使用し、物理的刺激を避けるような処置を行います。

• 腫脹が強い場合は、四肢の挙上と手足の冷却が有効であるといわれています。

• びらん・潰瘍化した場合は、病変部を水道水等で洗浄し、白色ワセリンやアズレン含有軟膏等で保護してください。

• 病変部に二次感染を伴う場合は、内服及び外用の抗生物質の投与を考慮します。(引用1)

厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル「手足症候群」

●症状に応じてジフルプレドナートなどのステロイド外用剤の使用を考慮し、重症例では専門医に相談してください。(引用1)

●Grade3又は忍容できないGrade2が認められた場合は、本剤を休薬し、症状が軽快後、1段階減量して本剤投与を再開してください。(引用1)

 

[参考]

カペシタビン等の手足症候群にはヘパリン類似物質等が使用されることがありますが、角質の処理が必要な場合は尿素軟膏を用いることがあり、国際共同第III相試験の日本人集団において、最も多く予防処置又は治療に使用された薬剤は尿素軟膏でした。(引用1)

 

(KW:ハンドフット、HFS、手掌足底発赤知覚不全、PPES)

 

外用剤の使用にあたっては、各薬剤の添付文書をご参照ください。

 

症例概要


尿素、ヘパリン類似物質を塗布して手足症候群の予防後、レンバチニブ12mg投与を開始した。早期の手足症候群は確認されなかったが、約4ヵ月後にGrade2の手足症候群を認め、副腎皮質ホルモン等の処置をするもGrade3への悪化が認められた。レンバチニブを休薬後、症状軽快が認められたため、減量して投与を再開し、手足症候群の悪化を予防するため、尿素・ヘパリン類似物質の塗布を継続した。(引用1)

 

【引用】

1)    【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p24~26 (LEN1087BSG)


 

【作成年月】

2019年1月

【図表あり】

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