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  • No : 3347
  • 公開日時 : 2019/01/22 00:00
  • 更新日時 : 2019/06/17 09:27
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【レンビマ・肝細胞癌】 レンビマ投与中の高血圧について教えてください。

【レンビマ・肝細胞癌】  レンビマ投与中の高血圧について教えてください。
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回答

目次

・まとめ

・発現状況

・発現時期

・高血圧合併の有無によるGrade3以上の高血圧関連の副作用発現状況

・対策

・症例概要

 

まとめ

● 高血圧症の患者では、高血圧が悪化するおそれがあります。

● 定期的に血圧測定を行い、高血圧(収縮期血圧140mmHg以上又は拡張期血圧90mmHg以上)が認められた場合は、症状に応じて対策を参照し、適切な処置を行ってください。また、必要に応じて、専門医へご相談ください。

● 本剤の投与翌日から血圧上昇が認められることがあります。国際共同第III相試験の高血圧の初発までの期間は全体集団で26.0日(中央値)、日本人集団で15.0日(中央値)と報告されているため、特に投与開始早期は、血圧のコントロールができているかどうかを確認するため、頻回に血圧測定を行ってください。

● 患者に対して、自宅の家庭用血圧測定器等によって血圧を毎日必ず測定し、記録をつけるよう指導するとともに、測定結果に応じて処方医へ連絡するよう指導してください。

● 高血圧クリーゼ*があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行ってください。(引用1)

*血圧の著しい上昇により、脳、心臓、腎臓、大血管等の臓器に障害を生じる病態

 

発現状況

国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)における高血圧関連の副作用の発現状況は下表のとおりです。(引用1)

(KW:高血圧、血圧上昇、拡張期血圧上昇)

 

CTCAE v4.0のGrade分類 

 

発現時期

国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)のレンバチニブ投与群における高血圧事象の初発までの期間[中央値(最小値,最大値)]は全体で26.0日(1日,551日)、日本人では15.0日(2日,450日)でした。(引用1)

 

 

高血圧合併の有無によるGrade3以上の高血圧関連の副作用発現状況

国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)のレンバチニブ投与群の全体集団及び日本人集団において、本剤開始時に高血圧を合併しない症例と比較して、高血圧を合併していた症例では高頻度にGrade3以上の高血圧関連の副作用が認められました。(引用1)

 

 

対策

● 本剤投与前に血圧が140mmHg/90mmHg以下で管理できていることを確認してください。

● 血圧を自宅で毎日測定し、自宅で高血圧(収縮期血圧140mmHg/拡張期血圧90mmHg以上)が認められた時には、直ちに医療機関に連絡し、来院するよう指導してください。

● 高血圧(収縮期血圧140mmHg/拡張期血圧90mmHg以上)が認められたときは、下記の処置を検討してください。

・ 降圧療法を受けていない患者については、レンバチニブの投与を継続し、降圧療法を開始する。

・ 降圧剤を服用している患者については、適切ならば現在の用量を増量するか、別の種類の降圧剤を1剤又は複数追加する。

・ 最大限の降圧治療にも係らず収縮期血圧160mmHg以上又は拡張期血圧100mmHg以上が継続する場合、本剤の投与を中断する。収縮期血圧150mmHg以下及び拡張期血圧95mmHg以下、かつ使用した降圧剤が少なくとも48時間一定用量の場合にのみ、1段階減量して再開する。

● 高血圧の処置後しばらくして再び血圧が上昇することがあるので、血圧が上昇した場合、適切ならば現在の降圧剤の用量を増量するか、別の種類の降圧剤を1剤又は複数追加を検討してください。(引用1)

 

その他の注意事項

本剤投与後に高血圧に対する治療を開始又は追加した場合、他の有害事象によって本剤を休薬、減量する際には血圧が下がり過ぎていないかを確認し、適切に降圧治療の変更を検討してください。(引用1)

 

 

[参考]国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)における降圧剤の使用状況

国際共同第III相試験(304試験,REFLECT)のレンバチニブ投与群における降圧剤の使用状況(レンバチニブ投与開始以前から併用している降圧剤を含む)は以下のとおりでした。(引用1)

 

(KW:カルシウム拮抗剤、Ca拮抗剤、ACE阻害剤、βブロッカー、利尿剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤、ARB)

 

• 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」では、カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、少量利尿薬、β遮断薬(含αβ遮断薬)を主要降圧薬としています。積極的適応、禁忌や慎重投与となる病態、合併症の有無に応じて適切な降圧薬を使用してください(表1)。なお、積極的適応のない場合の第一選択は、カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬です(図1)。

• 降圧薬治療の原則は、1日1回投与の薬物を低用量から開始し、増量時には、1日2回の投与も考慮します。降圧薬による副作用を回避し、降圧効果を高めるためには、適切な降圧薬の併用療法を考慮します(図2)。

 

降圧薬の使用にあたっては、各薬剤の添付文書をご参照ください。

 

(表1)主要降圧薬の積極的適応


(KW:左室肥大、心不全、頻脈、狭心症、心筋梗塞後、CKD、蛋白尿、脳血管障害慢性期、糖尿病、MetS、骨粗鬆症、誤嚥性肺炎、Ca拮抗剤、ACE阻害剤、βブロッカー、サイアザイド系利尿薬)

 

(図1)積極的適応がない場合の高血圧治療の進め方     (図2)降圧目標を達成するための降圧薬の使い方

 

副作用があらわれた場合は、「減量・休薬及び中止基準」を考慮して、本剤を減量、休薬又は中止してください。

 

※休薬、減量及び中止基準については、「 【レンビマ・肝細胞癌】副作用発現時の休薬、減量及び中止基準について教えてください。 」をご参照ください。

 

症例概要

 

 

レンバチニブ12mg投与翌日から血圧が180/104 mmHg に上昇し、オルメサルタンを開始するも150/101mmHgと高血圧が継続したため、アムロジピンを追加して血圧の管理を実施した。血中ビリルビンの上昇(Grade3)が確認され、レンバチニブを休薬したため、降圧剤を中止し経過観察となった。血中ビリルビン上昇の軽快後にレンバチニブ8mgにて再開した後、血圧上昇傾向であったため、オルメサルタン1剤にて血圧の管理を実施した。(引用1)

 

【引用】

1)    【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p19~23 (LEN1087BSG)


 

【作成年月】

2019年1月

【図表あり】

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