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  • No : 3303
  • 公開日時 : 2019/01/10 00:00
  • 更新日時 : 2024/04/08 18:04
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【マクサルト】 分布、代謝及び排泄など薬物動態について教えてください。

【マクサルト】 
 
分布、代謝及び排泄など薬物動態について教えてください。
 
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回答

インタビューフォームには、薬物動態(分布)に関して以下の記載があります。(引用1、2、3、4、5、6)
 
分布
血液-脳関門通過性
<参考>
ラットに[14C]リザトリプタン3mg/kg単回経口投与後の脳内濃度を測定した結果、脳内濃度は血漿中濃度の31.9%(投与後1時間)であった。
 
血液-胎盤関門通過性
<参考>
ラットにリザトリプタン2又は100mg/kg/dayを妊娠6~20日まで反復経口投与した後、母体及び胎児の血漿中未変化体濃度を測定した。100mg/kg/day投与群では、0.5及び2時間の母体並びに胎児の平均血漿中濃度は、各々5.85及び4.06μg/mL並びに1.15及び1.62μg/mLであった。0.5及び2時間での胎児/母体血漿中濃度比は、それぞれ0.2及び0.4であった。
2mg/kg/day投与群では、母体の平均血漿中濃度は、0.5及び2時間で、それぞれ0.16及び0.03μg/mLであったが、胎児の平均血漿中濃度は定量限界以下であった。以上の結果から、リザトリプタンは胎盤を通過することが確認された。
 
乳汁への移行性
<参考>
ラットにリザトリプタン2又は100mg/kg/dayを妊娠6日から分娩後14日まで反復経口投与したところ、リザトリプタンは乳汁中に移行した。最終投与後2時間における乳汁及び血漿中未変化体は、100mg/kg投与時で各々、18.13及び2.82μg/mLであり、2mg/kg/day投与時では0.59μg/mL及び定量限界以下であった。乳汁中濃度は血漿中濃度の約6倍であった。
 
髄液への移行性
該当資料なし
 
その他の組織への移行性
〈参考〉
血液・血漿分配比
[14C]リザトリプタンをラット、イヌ及びヒト血液とインキュベートし、血球への分布を検討した結果、本薬は赤血球に分布し、血液/血漿中濃度比は、ラット、イヌ及びヒトでそれぞれ1.35、1.19、及び1.21であった。
 
血漿蛋白結合率
リザトリプタン(濃度範囲50~5000ng/mL)のin vitroにおけるヒト血漿蛋白との結合率は約14%であった。
 
 
電子添文には、薬物動態(代謝)に関して以下の記載があります。(引用7、8、9)
16.薬物動態
16.4代謝
16.4.1健康成人にリザトリプタン10mg錠を単回及び反復経口投与(1日3回注)、2時間毎に4日間)したときのヒト血漿中代謝物としてN -脱メチル体、インドール酢酸体、6位水酸化体及びその硫酸抱合体が認められ、N -酸化体は微量代謝物であった(外国人データ)。
16.4.2リザトリプタンの主要代謝経路は、A型MAOによる酸化的脱アミノ化であり、薬理学的に不活性なインドール酢酸体を生成する。
16.4.3リザトリプタンは、各種ヒト肝チトクロムP450各分子種(CYP3A4/5、1A2、2C9、2C19、2E1)のマーカー活性を阻害しないが、CYP2D6に対しては、競合的に阻害する(Ki=1400nmol/L)(in vitro)。
 
電子添文には、薬物動態(排泄)に関して以下の記載があります。(引用10、11)
16.5排泄
16.5.1康成人にリザトリプタン錠剤又は口腔内崩壊錠10mgを空腹時に単回経口投与したとき、未変化体及びN-脱メチル体の尿中排泄率は、リザトリプタン錠投与ではそれぞれ約14%及び1.3%、口腔内崩壊錠投与ではそれぞれ約12%及び1.1%であった。
16.5.2健康成人に14C標識リザトリプタン10mgを単回経口投与したとき、投与後5日までに放射能の82.4%は尿中に、11.5%は糞便中に排泄された。また、投与量の約14%は未変化体として、51%はインドール酢酸代謝物として尿中に排泄された(外国人データ)。
注)<用法及び用量>
通常、成人にはリザトリプタンとして1回10mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与することができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
ただし、1日の総投与量を20mg以内とする。
 

【引用】
1)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2021年9月改訂(第14版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (1)血液-脳関門通過性
2)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2021年9月改訂(第14版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (2)血液-胎盤関門通過性
3)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2021年9月改訂(第14版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (3)乳汁への移行性
4)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2021年9月改訂(第14版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (4)髄液への移行性
5)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2021年9月改訂(第14版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (5)その他の組織への移行性
6)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2021年9月改訂(第14版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (6)血漿蛋白結合率
7)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.4代謝 16.4.1
8)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.4代謝 16.4.2
9)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.4代謝 16.4.3
10)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.5排泄 16.5.1
11)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.5排泄 16.5.2
 
【更新年月】
2024年2月

 

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