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  • No : 326
  • 公開日時 : 2018/06/15 00:00
  • 更新日時 : 2022/08/10 13:38
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【コアテック】 重要な基本的注意(定期検査の実施など)の内容は?

【コアテック】 
 
重要な基本的注意(定期検査の実施など)の内容は?
 
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回答

電子添文及びインタビューフォームには、重要な基本的注意として以下の記載があります。
 
(1)本剤は他の薬剤を投与しても効果が不十分な場合に適用を考慮すること。(引用1、2)
 
(2)本剤の投与前に体液減少及び電解質の是正、呼吸管理等の必要な処置を行うこと。(引用3、4)
 
(3)本剤の投与は、血圧、心拍数、心電図、尿量、体液及び電解質、また可能な限り肺動脈楔入圧、心拍出量及び血液ガス等、患者の状態を観察しながら行うこと。(引用5、6)
 
(4)本剤の投与開始後、120分間で臨床症状の改善がみられない場合、投与を中止し、適切な処置を行うこと。(引用7、8)
 
(5)長時間投与の使用経験は少ないが、3時間を超える投与では副作用の発現頻度が高い傾向にあるので、3時間を超えて投与する場合には、注意して使用すること。(引用9、10)
 
(6)本剤の投与により臨床症状が改善し、患者の状態が安定した場合(急性期を脱した場合)には、他の治療法に変更すること。なお、1日の総投与量は0.6mg/kg(1分間あたり0.4μg/kgで24時間投与した場合に相当)を超えないこと。(引用11、12)
 
(7)本剤の投与中に、過度の心拍数増加、血圧低下があらわれた場合には、過量投与の可能性があるので、減量又は中止するなどの適切な処置を行うこと。(引用13、14)
 
(8)不整脈があらわれることがあり、本剤の投与によりその可能性を高めるおそれがあるので、注意すること。(引用15、16)
 
(9)本剤はブドウ糖を含んでいるので、ブドウ糖の投与が好ましくない患者には他の希釈剤で希釈したコアテック注5mgを使用すること。(引用17)
 
(10)水分摂取が制限されている患者では水分摂取量が過剰にならないように注意して投与してください。また必要に応じコアテック注5mgの使用も考慮すること。(引用18)
 
※(9)、(10)はコアテック注SB9mgのみの記載
 
【関連情報】
(解説)
(1)承認取得当初、臨床経験例数が少なく、有効性や安全性に関する情報が十分でなく、臨床効果が確立された薬剤を優先して使用することが望ましいと考えられたことから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(2)循環血液量(体液)が不足すると本剤の効果が十分に発現されないことがあり、また血圧低下につながる可能性があります。一方、電解質、特に血清カリウム値の低下は不整脈の原因になることから事前に改善しておくことが望ましいです。なお、急性心不全では呼吸困難等の肺症状が多いことから呼吸管理を行っておく必要があることから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(3)急性心不全の改善あるいは悪化は血行動態の変化に反映されます。したがって、本剤の効果、あるいは安全性の確認のために血圧をはじめとした種々血行動態関連指標を観察しながら使用することが必要となることから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(4)本剤の臨床効果は通常投与後数十分以内に発現する。これまでの臨床経験の中で投与後120分で効果が発現した例が存在することから、最長120分間の観察で効果が認められない場合は他の療法へ切り替えることが望ましいことから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(5)本剤の副作用発現を投与時間で層別解析した結果、3時間を超える投与で発現頻度が高まることが確認されているので、3時間を超える長時間使用時には注意する必要があることから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
 
 
(6)本剤は強心薬の1つであり、長期間の使用によっては急性心不全時の弱った心臓を更に疲弊させてしまう可能性があります。したがって、本罪により患者の状態が安定した場合は他の治療法へ切り替えることが望ましいことから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(7)本剤投与により、陽性変時作用及び血管拡張作用に基づく圧受容体反射により心拍数が増加することがあります。また、血管拡張作用により血圧の低下があらわれることがあります。これら症状が過度に認められた場合は過量投与の可能性があるので、減量又は中止するなどの処置を行うことが望ましいことから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(8)本剤は心筋細胞内のCa2+濃度を高めて強心作用を発現するが、過度の細胞内Ca2+蓄積は不整脈の発生につながることが知られています。したがって、本剤の投与により不整脈発現率を高める可能性があるため、本剤投与中は心電図等の観察を十分に行う必要があることから、注意喚起のために本項を設定しました。(引用19)
 
(9)本剤はブドウ糖液で希釈した製剤であるため、患者の状態によってはブドウ糖の投与が好ましくない場合もあります。そのような場合には、コアテック注5mgを他の希釈剤で希釈し投与してください。(引用19)
 
(10)本剤は希釈製剤であり、水分摂取が制限されている患者では水分摂取量が過剰にならないよう注意してください。また、必要に応じコアテック注5mgの使用を考慮してください。(引用19)
 
 
【引用】
1)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.1
2)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.1
3)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.2
4)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.2
5)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.3
6)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.3
7)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.4
8)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.4
9)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.5
10)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.5
11)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.6
12)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.6
13)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.7
14)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.7
15)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.8
16)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.8
17)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.9
18)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.10
19)コアテック注5mg・注SB9mgインタビューフォーム 2020年11月改訂(改訂第12版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由
 
【更新年月】
2021年3月

 

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