電子添文上、血液透析中の患者は禁忌に設定されています。(引用1)
電子添文及びインタビューフォームには、腎機能障害の患者様に関する以下の記載があります。
■血液透析中の患者
投与しないこと。透析患者に本剤を投与したとき、健康成人に比べAUCが増加したとの報告がある(外国人データ)。(引用2)
【関連情報】
(解説)外国において、健康成人と比較して血液透析中の患者では、本剤の排泄の遅延とAUCの増加が報告されているため血液透析中の患者には投与しないでください。(引用3)
(参考)
腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス10~60mL/min/1.73m2)にリザトリプタン5mg液剤を経口投与注)したとき、未変化体のAUCは健康成人と比較して差が認められませんでした。透析患者におけるAUCは健康成人に比べ44%増加しました(外国人データ)。(引用4)
注)本剤の承認された1回の用法及び用量は「10mgを経口投与」であり、1日の総投与量は「20mg以内」である。承認された剤形は、錠剤、口腔内崩壊錠である。
【引用】
1)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 2.禁忌 2.7
2)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.2腎機能障害患者 9.2.1血液透析中の患者
3)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2020年7月改訂(第13版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (2)腎機能障害患者
4)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.6特定の背景を有する患者 16.6.1腎機能障害患者
【更新年月】
2022年1月