電子添文及びインタビューフォームには、過量投与に関する以下の記載があります。
■症状
過量投与の主な症状は、傾眠、めまい、高血圧又は他の血管収縮の徴候を含む心・血管系の事象である。その他に、嘔吐、徐脈、失神、アトロピン反応性の3度房室ブロック、失禁が起きる可能性がある。(引用1)
■処置
本剤を過量に投与した場合は、胃洗浄及び活性炭による吸着を行い、12時間以上は症状及び心電図のモニタリングを行うこと。(引用2)
【関連情報】
(解説)国内で実施した臨床試験において本剤の過量投与の報告はなかったが外国の第I相試験で1日80mg注)投与の1例に失神及び尿失禁が、1例に徐脈(アトロピン反応性の3度房室ブロック)が報告されています。
同様に外国の第II相試験で1日40mg注)投与で傾眠等が報告されています。
本剤を誤って過量投与した場合には、胃洗浄及び活性炭による吸着を行い、12時間以上は症状及び心電図のモニタリングを行ってください。
本剤が血液透析又は腹膜透析により除去可能かどうかについてのデータはありません。(引用3)
注)本剤の承認された1回の用法及び用量は「10mgを経口投与」であり、1日の総投与量は「20mg以内」である。
【引用】
1)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 13.過量投与 13.1症状
2)マクサルト錠10mg・RPD錠10mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 13.過量投与 13.2処置
3)マクサルト錠10mg・RPD錠10mgインタビューフォーム 2020年7月改訂(第13版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 10.過量投与
【更新年月】
2022年1月