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  • No : 2435
  • 公開日時 : 2018/04/20 00:00
  • 更新日時 : 2019/04/23 17:59
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【ワーファリン】  Ⅱ‐5.6.妊婦に関連する人工弁置換術後の観察研究(適正使用情報本編 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅱ‐5.6.妊婦に関連する人工弁置換術後の観察研究(適正使用情報本編 第3版 2019年3月更新第9版)
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OBS Sbarouniら(1994)46)は、人工弁置換術後の妊婦182例を対象に生体弁と機械弁による妊娠・出産の経過と抗凝固療法(ワルファリンとヘパリン)による有効性・安全性をレトロスペクティブに検討した。弁種による正常出産、死産、流産に差はなかったが、機械弁で早産が多く、ヘパリン使用では出血、血栓塞栓発生率が高かった。ヘパリンもしくはワルファリンの単独療法より妊娠初期にヘパリンを使用し、その後ワルファリンに変更する方が、妊娠・出産の経過は良好だった。


OBS Geelaniら(2005)47)は、1992年7月~2002年9月の機械弁置換術後の245例250件の妊娠についてプロスペクティブに調査した。妊娠期間中ワルファリン療法(目標INR 2.5~3.5)を継続する第1群(150例)、第1トリメスターはヘパリン、第2トリメスターからのワルファリン療法に変更する第2群(100例)の2群で検討した。第1群138例(92%)、第2群87例(87%)が出産でワルファリンによる奇形は認めなかった。第1群14例(9.3%)、第2群7例(7%)は低出生体重児であった。自然流産は第1群10例(6.7%)、第2群8例(8%)、人工流産は第1群2例(1.3%)、第2群4例(4%)、死産は第2群1例(1%)であった。


OBS De Santoら(2005)48)は1975年1月~2002年12月の機械弁置換術後の15~40才の女性を追跡調査した。37例48件の妊娠があり、ヘパリン投与2件で、いずれも弁血栓による再手術を要し、人工流産となった。ワルファリン投与46件で、健康児出産27件、自然流産16件、死産2件、心室中隔欠損1件であり、妊娠中の弁・心臓関連イベントはなかった。


OBS Kimら(2006)49)は、1991年8月~2005年9月の機械弁置換術後の28例45件の妊娠の予後についてレトロスペクティブに調査した。


OBS Basudeら(2012)50)は、機械弁置換術後の15例32件の妊娠の患者で低分子量ヘパリン、低用量アスピリン、ワルファリンの組み合わせを分類して検討した。


【国内報告】

OBS Kawamataら(2007)51)は、1983~2005年の機械弁置換術後に妊娠した12例16件についてレトロスペクティブに調査した。妊娠6~13週頃にワルファリンからヘパリン(目標APTT 2~3倍)に変更、妊娠期間中ヘパリン継続、分娩前は持続静注、分娩前にヘパリン中止とした。分娩6~12時間後にヘパリン再開、分娩後出血減少後ワルファリン療法に変更した。生産は16件中8件(50%)、全例帝王切開、新生児の2例は脳室内出血で新生児期に死亡した。母体の2例は人工弁血栓のため妊娠中に血栓溶解療法を要した。自然流産4例、人工流産3例、他の1例は患者希望により妊娠26週まで抗凝固療法を行わずに大動脈弁血栓を来たし、最終的に子宮内胎児死亡、心不全による母体死亡に至った例であった。


Review 上塚(2012)52)は、人工弁置換術後の妊娠・出産について総説した。



 

【参考文献】    [文献請求番号]

46)Sbarouni E. et al.: Br.Heart J.,     71,     196(1994)    WF-0804

47)Geelani M.A. et al.: Asian Cardiovasc.Thorac.Ann.,     13,     30(2005)    WF-2476

48)De Santo L.S. et al.: J.Thorac.Cardiovasc.Surg.,     130,     13(2005)    WF-2495

49)Kim B.J.  et al.: J.Reproduct.Med.,     51,     649(2006)    WF-2563

50)Basude S. et al.: BJOG,     119,     1008(2012)    WF-3754

51)Kawamata K et al.: Circ.J.,     71,     211(2007)    WF-2477

52)上塚 芳郎ら: 月刊循環器,     2,     118(2012)    WF-4035

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