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  • No : 1809
  • 公開日時 : 2017/10/25 00:00
  • 更新日時 : 2018/09/14 11:27
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【ネオフィリン・注・注PL・注点滴用バッグ】 過量投与について教えてください。

【ネオフィリン・注・注PL・注点滴用バッグ】 

過量投与について教えてください。
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回答

ネオフィリン注250mg・注PL250mg・注点滴用バッグ250mg共通]

 過量投与

(1)症状

 テオフィリン血中濃度が高値になると、血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、せん妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなります。なお、軽微な症状から順次発現することなしに重篤な症状が発現することがあります。

(2)処置

 過量投与時の処置には、テオフィリンの除去、出現している中毒症状に対する対症療法があります。血中テオフィリンの除去として輸液による排泄促進、活性炭の経口投与、活性炭を吸着剤とした血液灌流、血液透析等があります。なお、テオフィリン血中濃度が低下しても、組織に分布したテオフィリンにより血中濃度が再度上昇することがあります。

 1)痙攣、不整脈の発現がない場合

  ①投与を中止し、テオフィリン血中濃度をモニターしてください。

  ② 痙攣の発現が予測されるようなら、フェノバルビタール等の投与を考慮してください。ただし、フェノバルビタールは呼吸抑制作用を示すことがあるので、使用に際しては注意してください。

 2)痙攣の発現がある場合

  ①気道を確保します。

  ②酸素を供給します。

  ③痙攣治療のためにジアゼパム静注等を行ってください。痙攣がおさまらない場合には全身麻酔薬投与を考慮してください。

  ④ バイタルサインをモニターしてください。血圧の維持及び十分な水分補給を行ってください。

 3)痙攣後に昏睡が残った場合

  ①気道を確保し、酸素吸入を行ってください。

  ②テオフィリン血中濃度が低下するまでICU管理を継続し、十分な水分補給を続けてください。血中濃度が下がらない場合には、活性炭による血液灌流、血液透析も考慮してください。

 4)不整脈の発現がある場合

  ① 不整脈治療としてペーシング、直流除細動、抗不整脈薬の投与等適切な処置を行ってください。

  ② バイタルサインをモニターしてください。血圧の維持及び十分な水分補給を行ってください。また、電解質異常がある場合はその補正を行ってください。

(参考)

 ・ネオフィリン注250mg 添付文書201212月改訂(第12版)【使用上の注意】8.過量投与

 ・ネオフィリン注PL250mg 添付文書20164月改訂(第3版)【使用上の注意】8.過量投与

 ・ネオフィリン注点滴用バッグ250mg 添付文書201212月改訂(第8版)【使用上の注意】8.過量投与

 

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