hhcホットライン (平日9時~18時 土日・祝日9時~17時)
フリーダイヤル0120-419-497
Eisai hhc hotline Product Q&A
キーワードまたは文章で検索できます(200文字以内)
Q&A検索
キーワードの間に半角スペースを入れるとAND検索になります。
キーワードの間に"|"を入れるとOR検索になります。
キーワードの間に" -"を入れるとハイフンの後ろのキーワードを除外して検索します。
Drug Information
使用期限検索
  • 文字サイズ変更
  • S
  • M
  • L
PAGE TOP
  • No : 17989
  • 公開日時 : 2022/11/11 20:14
  • 印刷

【アザクタム】 時間依存性の抗菌薬ですか、濃度依存性ですか?

【アザクタム】 
 
時間依存性の抗菌薬ですか、濃度依存性ですか?
 
カテゴリー : 

回答

モノバクタム系抗生物質製剤のアザクタム(有効成分:アズトレオナム)は、時間依存性の抗菌薬になります。
時間依存性抗菌薬は、血中濃度がMIC※1を上回っている時間(Time above MIC※2)が多いほど効果が高まる特徴があります。(引用1) 
1日の中でMIC以上をなるべく持続させるためには、分割頻回投与が望ましいことになります。(引用2)
アザクタムの用法・用量においても、難治性や重症感染症では2~4回の分割投与の記載があります。(引用3)
 
※1 MIC(最小発育阻止濃度):抗菌力を示す指標で、対象菌の発育を抑制するのに必要な抗菌薬の最小の濃度
※2 Time above MIC:薬剤の血中薬物濃度がMICを超える時間の割合
 
■用法・用量(引用3)
通常、成人には、1日1~2g(力価)を2回に分けて静脈内注射、点滴静注又は筋肉内注射する。ただし、通常、淋菌感染症及び子宮頸管炎には、1日1回1~2g(力価)を筋肉内注射又は静脈内注射する。
通常、小児には、1日40~80mg(力価)/kgを 2~4 回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、難治性又は重症感染症には、成人では 1日量4 g(力価)まで増量し 2~4回に分けて投与し、小児では 1日量150mg(力価)/kgまで増量し 3~4 回に分けて投与する。
通常、未熟児、新生児には、1 回20mg(力価)/kgを生後3日までは1日2回、4日以降は1日2~3 回静脈内注射又は点滴静注する。
 
■効能・効果(引用4)
<適応菌種>
本剤に感性の淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌
<適応症>
敗血症、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、尿道炎、子宮頸管炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆?炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎
 

【引用】
1)日本環境感染学会教育ツールVer.3.2(感染対策の基本項目改訂版) 09.抗菌薬の適正使用
効果的な抗菌薬の使用(2)
http://www.kankyokansen.org/modules/education/index.php?content_id=5 (最終閲覧日:2022年8月1日)
2)谷川原祐介:抗菌化学療法のPK-PD. 月間薬事 2010 4. 487 [ZZZ-1261]
3)アザクタム 注射用0.5g・1g 電子添文 2020年 9 月改訂(第 9 版) 用法・用量
4)アザクタム 注射用0.5g・1g 電子添文 2020年 9 月改訂(第 9 版) 効能・効果
 
【作成年月】
2022年11月
 
 
KW:抗菌薬適正使用、PK/PD理論、PK-PD最小発育阻止濃度、MIC、時間依存型、濃度依存型、break point、βラクタム

アンケート:ご意見をお聞かせください