レンビマ特有の治療法はございません。
異常が認められた場合には、患部の観察を十分に行い、症状に応じて対症療法、本剤の減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。(引用1)
●治療法
・保湿を目的とした尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、ビタミンA含有軟膏、白色ワセリン等の外用剤を使用し、物理的刺激を避けるような処置を行います。
・腫脹が強い場合は、四肢の挙上と手足の冷却が有効であるといわれています。
・びらん・潰瘍化した場合は、病変部を水道水等で洗浄し、白色ワセリンやアズレン含有軟膏等で保護してください。
・病変部に二次感染を伴う場合は、内服及び外用の抗生物質の投与を考慮します。(引用1)
厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル「手足症候群」
●症状に応じてジフルプレドナートなどのステロイド外用剤の使用を考慮し、重症例では専門医に相談してください。(引用1)
●Grade3又は忍容できないGrade2が認められた場合は、本剤を休薬し、症状が軽快後、1段階減量して本剤投与を再開してください。(引用1)
[参考]
抗悪性腫瘍剤の手足症候群にヘパリン類似物質等が使用されることがありますが、角質の処理が必要な場合は尿素軟膏を用いることがあり、国際共同第III相試験の日本人集団において、最も多く予防処置又は治療に使用された薬剤は尿素軟膏でした。(引用1)
外用剤の使用にあたっては、各薬剤の添付文書をご参照ください。
KW:ハンドフット、HFS、手掌足底発赤知覚不全
【引用】
1) 【肝細胞癌】 レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p24-26 (LEN1087CSG)
【更新年月】
2020年3月