本剤を投与する際は、定期的に甲状腺刺激ホルモン濃度を測定してください。(引用1)
甲状腺機能低下の対策は以下の通りです。
対策
● 本剤を投与する際は、投与前及び定期的に甲状腺刺激ホルモン濃度を測定してください。
● 甲状腺刺激ホルモンの上昇が確認された場合は、FT3、FT4を測定し、甲状腺機能の低下を確認してください。
● 甲状腺機能低下によって症状が発現していると疑われる場合、レボチロキシン(一般的には、開始用量25~100μg)の投与を検討してください。また、必要に応じて専門医にご相談ください。(引用1)
[参考]甲状腺機能低下症の代表的な症状
「甲状腺腫(前頸部の腫れ)」、「やる気がおこらない」、「疲れやすい」、「まぶたが腫れぼったい」、「寒がり」、「体重増加」、「動作がおそい」、「いつも眠たい」、「物覚えが悪い」、「便秘」、「かすれ声」
一般に、血中TSH 増加、FT4、FT3低下があれば、原発性甲状腺機能低下症と診断する。薬剤誘発性の原発性甲状腺機能低下症の鑑別は、発症と服薬歴との関係等、経過によって診断するしかない。
原発性甲状腺機能低下症を示す場合には、明確な基準は無いがTSHが10~20μU/mLを超えるようであれば、慎重にレボチロキシンナトリウム補充を考慮する。TSHは正常範囲(上限くらい)を目標としてレボチロキシンを補充する。高齢者や心臓疾患等がある患者では、さらに少量(12.5μg/日程度)より慎重に投与する。(引用1)
厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル「甲状腺機能低下症」
【引用】
1) 【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p44-45 (LEN1087CSG)
【更新年月】
2020年3月