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  • No : 15641
  • 公開日時 : 2020/08/01 16:04
  • 更新日時 : 2020/09/29 14:48
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【レンビマ・肝細胞癌】 副作用として報告されている肝性脳症が起きた場合の対処法は?

【レンビマ・肝細胞癌】 
 
副作用として報告されている肝性脳症が起きた場合の対処法は?
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回答

本剤の投与前及び投与中は、必要に応じて血中アンモニア値を測定し、意識障害等の臨床症状の観察を十分に行ってください。異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。また、必要に応じて、専門医へご相談ください。(引用1)
 
※減量、休薬又は中止基準については、「 【レンビマ・肝細胞癌】 副作用発現時の休薬、減量及び中止基準について教えてください。 」をご参照ください。
 
CTCAE v4.0のGrade分類
 
国際共同第III相試験における肝障害の休薬・減量・中止の基準は下記でした。
• 忍容できるGrade21 が認められた場合は、投与を継続
 忍容できないGrade22 又はGrade33が認められた場合は、軽快後に1段階減量して再開
 Grade44が認められた場合は、治療を中止(引用1)
1 中等度の症状がある身の回り以外の日常生活動作の制限
2 Grade3には該当しないが、医師・患者が減量・休薬を必要と判断した場合
3 高度の症状がある身の回りの日常生活動作の制限
4 生命を脅かす緊急処置を要する 
 
肝性脳症の治療
● 肝性脳症が認められた場合、肝性脳症の誘因と増悪因子を明らかにして、その除去及び是正を図ってください。
I.誘因因子
蛋白過剰摂取、便通異常、消化管出血、感染症、利尿薬過剰投与、睡眠薬・鎮静薬・鎮痛薬過剰投与、手術
II.増悪因子
低酸素血症、循環不全、低血糖、低血圧、血清電解質異常(特にNa、K、Mg)、血漿蛋白(アルブミン)減少
鈴木一幸、滝川康裕: 肝疾患治療マニュアル(竹原徹郎、持田智 編), p185-186, 2017, 南江堂より抜粋改変KDF
 
●アンモニアを中心とした腸管内での中毒物質の産生および吸収抑制を図る目的で、合成二糖類であるラクツロースあるいはラクチトールの経口または浣腸投与を行うことが基本です。
●蛋白・エネルギー低栄養状態を認める例に対しては、意識覚醒後に適切な食事療法とともに分岐鎖アミノ酸(BCAA)顆粒製剤あるいはBCAAを多く含有した肝不全用経腸栄養剤の併用投与と就寝前夜食の導入を含めた栄養管理指導を行って下さい。
●高アンモニア血症を有する肝性脳症例に対する薬物療法として、リファキシミンの使用が可能となったことより、リファキシミン治療を考慮し肝性脳症の薬物療法指針(案)を下記に示しました。(引用1)
 
使用にあたっては、各薬剤の添付文書をご参照ください。
 
症例概要
 
 
ベースライン時の血中アンモニア濃度高値の症例に対し、レンバチニブ8mg投与を開始した。投与後6日目に肝機能異常Grade2、9日目に肝性脳症を発症し、同日アンモニア濃度の更なる上昇が認められた。休薬後、アンモニア値の低下を認め、症状が回復したことから、肝機能異常の回復を待って、4mgに減量し、レンバチニブを再開した。(引用1)
 
 
【引用】
1)【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p33-36 (LEN1087CSG)
2)【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック V.参考p80(LEN1087CSG)
 
【更新年月】
2020年3月
 
 
【図表あり】

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