肝障害が認められた場合は症状に応じて、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。また、必要に応じて、専門医へご相談ください。(引用1)
国際共同第III相試験における肝障害の休薬・減量・中止の基準は下記でした。(引用1)
・忍容できるGrade2が認められた場合は、投与を継続
・忍容できないGrade2*又はGrade3が認められた場合は、軽快後に1段階減量して再開(ALT、AST又はγ-GTPが施設基準値の10倍未満の場合、医師が適切と判断すれば投与継続を可能とする)
・Grade4が認められた場合は、治療を中止
*Grade3には該当しないが、医師・患者が減量・休薬を必要と判断した場合
【関連情報】
・国際共同第III相試験のレンバチニブ投与群において、因果関係が否定できない死亡例として肝不全が報告されています。
・AST(GOT)、ALT(GPT)、アルブミン、ビリルビン等の上昇を伴う肝障害があらわれることがあるので、本剤の投与期間中は定期的に肝機能検査を行う等、患者様の状態を十分に観察してください。異常が認められた場合には、減量、休薬又は中止等の適切な処置を行ってください。また、必要に応じて、専門医へご相談ください。(引用1)
症例概要
レンバチニブ投与後14日後に尿試験紙3+が認められ、定量検査にて尿蛋白6.9g/日確認後、肝機能障害Grade3が認められレンバチニブを休薬。蛋白尿は早期に回復したが、肝機能障害の回復までに時間を要したため、レンバチニブの投与を中止した。(引用1)
1) 【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p30-32 (LEN1087CSG)
【更新年月】
2020年3月
【図表あり】