国際共同第Ⅲ相プラセボ対照比較試験[国際共同303試験]では、限られた例数ですが、不安障害を併存する不眠症患者が含まれていました。
不安障害の有無別の副作用発現状況は以下のとおりです。(引用1)
【関連情報】
■国際共同第III相プラセボ対照比較試験[国際共同303試験](海外データを含む) (引用2、3、4)
本試験における安全性
■投与第1期
副作用発現率は、プラセボ群13.8%(44/319例)、デエビゴ5mg群24.8%(78/314例)、10mg群29.0%(91/314例)であった。
主な副作用は、プラセボ群では頭痛3.4%(11/319例)、異常な夢1.6%(5/319例)、傾眠1.3%(4/319例)、デエビゴ5mg群では傾眠8.6%(27/314例)、頭痛3.8%(12/314例)、疲労3.2%(10/314例)、10mg群では傾眠12.7%(40/314例)、頭痛3.8%(12/314例)、疲労2.5%(8/314例)であった。
重篤な副作用は、デエビゴ10mg群の1例(高度の注意力障害)であった。試験期間中、死亡例はなかった。
投与中止に至った有害事象は、プラセボ群12例、デエビゴ5mg群13例、10mg群26例に認められ、主な有害事象は、プラセボ群では頭痛、傾眠が各2例、企図的過量投与、食欲亢進、筋痙縮、記憶障害、異常な夢、不安、不眠症、脱毛症、蕁麻疹が各1例、デエビゴ5mg群では傾眠が3例、回転性めまい、上腹部痛、疲労、全身健康状態低下、転倒、下肢骨折、心電図PR延長、筋骨格硬直、頚部痛、変形性関節症、浮動性めまい、頭痛、不眠症、悪夢が各1例、10mg群では傾眠9例、悪夢4例、動悸2例
であった。
■投与第1期及び第2期(デエビゴ投与例の通算)
副作用発現率は、デエビゴ5mg群26.6%(119/447例)、10mg群29.7%(130/437例)であった。
主な副作用は、デエビゴ5mg群では傾眠8.3%(37/447例)、頭痛4.5%(20/447例)、疲労2.7%(12/447例)、10mg群では傾眠13.3%(58/437例)、頭痛3.7%(16/437例)、疲労3.2%(14/437例)であった。
重篤な副作用は、投与第1期で発現したデエビゴ10mg群の1例(高度の注意力障害)であった。試験期間中、死亡例はなかった。
投与中止に至った有害事象は、デエビゴ5mg群23例、10mg群41例に認められ、主な有害事象は、デエビゴ5mg群では傾眠7例、浮動性めまい、頭痛が各3例、10mg群では傾眠16例、悪夢4例、動悸、転倒、浮動性めまいが各2例であった。
承認用法及び用量 は以下の通りです。(引用5)
「通常、成人にはレンボレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこととする。」である。
【引用】
1)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mgインタビューフォーム 2024年12月改訂(第10版)VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 8.副作用 基礎疾患、合併症、重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 P73
2)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg総合製品情報概要 臨床成績4. 国際共同第III相プラセボ対照比較試験[国際共同303試験(海外データを含む)P14-16 (DVG1001FSG)
3)国際共同303試験(承認時評価資料)[DVG-0016]
4) K?rpp? M. et al.: Sleep. 43(9), 1-11, 2020[DVG-0088]
〔利益相反:本論文の著者のうち7名は、エーザイ(株)の社員である。著者にエーザイ(株)より資金提供を受領している者が含まれる。〕
5)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年12月改訂(第3版) 6. 用法及び用量
【更新年月】
2025年3月
KW:精神障害、全般性不安障害、全般不安症、不安神経症、GAD、社交不安障害、社交不安症、社交恐怖、社会不安障害、社会不安症、社会恐怖、SAD、不安症、ラツーダ、リーゼ、精神疾患
【図表あり】