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  • No : 1238
  • 公開日時 : 2017/09/12 00:00
  • 更新日時 : 2017/11/01 11:18
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【アリセプト】 アリセプトの副作用として報告されている悪性症候群(Syndrome malin)について教えてください。(アリセプトのすべて Q101 P138)

回答

アリセプトによって悪性症候群が発現する機序は明確になっていません。
アリセプトの副作用として、悪性症候群が1例/4429例(0.02%)報告されています(軽度・中等度・高度のアルツハイマー型認知症承認時及び再審査終了時、レビー小体型認知症承認時)。


悪性症候群では無動緘黙※1、強度の筋強剛※2、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗などが発現し、それに引き続き発熱がみられます。

悪性症候群の発現機序は十分に明らかにされていませんが、骨格筋異常説、ドパミン機能不全説、ドパミン/セロトニン不均衡仮説、GABA欠乏仮説などが唱えられています2)。

アリセプトと悪性症候群との関連も同様に明確ではありませんが、アリセプト投与によりアセチルコリンが増加するため、ドパミン、アセチルコリンのバランスが崩れドパミン系の機能に影響を及ぼす可能性が考えられます。

上記のような悪性症候群が現れた場合は、まずアリセプトの投与を中止してください。また、体冷却、水・電解質管理などの全身管理とともに適切な処置を行ってください。なお、発熱は中枢性であるため、経口・経腸の解熱剤は効果が低いので、体表からの冷却を行ってください1)。


■国内における悪性症候群の症例報告3)



1) 厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル(平成20年4月)-悪性症候群-:
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1j01.pdf
2) 田所千代子ら:臨床精神医学, 22, 1149-56(1993)
3) エーザイ社内資料

※1無動緘黙(むどうかんもく)
緘黙=無言症。無動緘黙は、脳の器質性障害による無動無言状態のことで、軽い意識混濁のある特殊な状態である。

※2 筋強剛(きんきょうごう)
筋の緊張が亢進した状態は硬直(強剛、固縮)と痙縮に分けられ、硬直は錐体外路系の疾患に多く、痙縮は錐体路症状によって出現するといわれている。
硬直の状態では屈筋も伸筋もたえず緊張が亢進している。
被動運動に際しては屈伸両方向に始めから終わりまで、ほぼ一様な抵抗を感じ、ちょうど鉛の管を曲げる感じに似ているので、鉛管様硬直という。
また、被動的に姿勢を変えられるとそのままにとどまっていることが多く、プラスチック硬直と呼ばれる。

(全て最新医学大辞典 第3版より)

アリセプトのすべて ART1060FKE Q101 P138
更新年月:2017年9月

【図表あり】

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